驚愕の賞金10兆ジンバブエドル！イグノーベル賞受賞者の体験談
2021年のイグノーベル賞を受賞した西山優太さんが、賞金10兆ジンバブエドルを受け取った際の感想を語ります。西山さんは、賞金の価値について「この紙幣は1円の価値もないが、直に嬉しい」と述べています。賞金として受け取ったのは額面10兆ジンバブエドルですが、実際には価値がほとんどないことが特徴です。
ジンバブエの経済背景：資源に恵まれた国がなぜハイパーインフレに？
ジンバブエ共和国はアフリカの南東に位置し、金やニッケル、リチウムなどの希少金属を多く産出する国です。しかし、そんなジンバブエがなぜハイパーインフレに陥ったのでしょうか？
ハイパーインフレの実態：物価の狂乱
ハイパーインフレの影響で、卵3つが1000億ジンバブエドル、バスの運賃が3000億ジンバブエドルといった信じられない価格が飛び交っていたといいます。また、50米ドルを両替すると山のように積まれたジンバブエドルが返ってきたものの、それでも8000円にも満たない価値しかなかったとのことです。
ジンバブエドルの終焉：通貨の廃止と外貨化
ジンバブエ政府は2009年に発行した100兆ジンバブエドルを最後に、2015年には国内通貨としてのジンバブエドルを廃止しました。その後、アメリカドルや南アフリカランド、日本円、中国人民元など9種類の外貨が国内通貨として認められました。このような対応により、ハイパーインフレの影響を少しでも和らげる試みが行われました。
他国の事例：ハイパーインフレを経験した国々
ジンバブエのみならず、過去にはドイツやハンガリー、アルゼンチン、ブラジルなどもハイパーインフレを経験しています。例えば、1923年の敗戦国ドイツではパン1個の値段が数兆マルクにまで達しました。また、1946年のハンガリーでは、0が20個もついた通貨が発行され、ギネス記録にも登録されています。
日本は大丈夫？インフレのリスクについて考える
日本でもインフレのリスクが取り沙汰される中、ジンバブエの事例は重大な教訓となるでしょう。通貨の価値が一夜にして消失する恐れや、その背後にある政治的要因についても考察が深まる一方です。
まとめ：なぜジンバブエはここまでの経済混乱に至ったのか
ジンバブエのハイパーインフレの原因は、政府が無制限に通貨を発行したことにあります。また、ムガベ元大統領の独裁政治や白人農地の強制収用が農業の崩壊を招き、食料品の供給不足に繋がりました。さらに、経済制裁や為替の値下がりが追い打ちをかけ、全国的な経済崩壊に至ったのです。
視聴者の反応
視聴者の反応は様々な意見が寄せられた。まず、西山優太さんの体験談を面白いと感じたり、ジンバブエの経済背景について知識を深められたことに感謝する声が多く見られた。しかし、一部の視聴者は日本とジンバブエを比較することに無理があると感じたようだ。また、記事が長すぎるとの意見もあり、もっと簡潔にしてほしいとの声もあった。さらに、日本の具体的な対策や影響についてももっと知りたいという要望も見られた。
※引用元
チャンネル名：ABEMAニュース【公式】
動画タイトル：【ハイパーインフレ】ジンバブエ経済崩壊の実態…日本は大丈夫？ざっくり解説｜ABEMA的ニュースショー