女性社外取締役、2030年までに30%目標へ – 様々な講座で育成加速

女性社外取締役の起用が増加する背景

現在、政府が力を入れている女性の社会進出において、プライム市場上場企業の女性役員比率を2030年までに30%以上にするという目標が掲げられています。
この目標を達成するために、経営層や管理職へのアプローチが強化されています。
企業の女性役員率は昨年13.4%から、2030年までに30%に引き上げることが目標とされています。

女性の社外取締役育成講座とは？

この動きの中で注目されているのが、女性を対象とした社外取締役育成講座です。
日本新聞が主催するこの講座は、「経験ゼロから社外取締役に導く」というキャッチフレーズを掲げ、各分野の専門家を講師に招いた全12回の講座が用意されています。

社外取締役とは、社内での昇進ではなく、社外の人材を起用することで、社内の利害関係やしがらみに囚われることなく経営を行う役割が期待されるポジションです。

講座の内容とその議論

この育成講座では、企業ガバナンス、マーケティング、財務会計、ディスカッションの極意など、会社の実務に関わる講座が並んでいます。
しかし、その中にはエグゼクティブにふさわしいヘアメイクやスタイリングの講座も含まれており、これに対して「本当に必要なのか」と疑問の声も上がっています。

投資家や株主からは、「ヘアメイクより学ぶべきことがあるのでは」「女性の企業経営者には何が必要なのか」といった意見もあり、議論が巻き起こっています。

講座受講者の声と実際の影響

実際に社外取締役育成講座に参加した受講者たちの声も注目されています。
例えば、医師の支援を行う会社「医師の友」の代表取締役社長柳川敬子さんは、「社外取締役は会社のチェックをする第三者としての役割が求められる。経営についての助言や外部とのリレーションを引っ張ってくることが重要」と話しています。

また、薬剤師の下まゆさんも同様の講座を受講しており、「女性社外取締役を起用することで、パフォーマンスになってしまうのではないか」と懸念を示しています。

こうした受講者たちの声を通じて、女性社外取締役の起用が増加する背景や課題について考えるきっかけとなるでしょう。

視聴者の反応

女性社外取締役の起用に対して視聴者からは賛否両論が寄せられています。まず、一部視聴者は、高評価と感想を求めるコメントを残しつつも、親会社の過去のトラブルに言及し「パワハラで失脚している」という批判的な意見を示しました。ある視聴者は、既に社内で女性役員を増やしている企業の実情を語り、具体的な成果について分析する声もありました。また、「容姿」に関する講座内容には小学生並みと揶揄する声がありました。一方で、社外取締役としての株保有なしを問題視し、「企業版パパ活」と批判する声も見られました。

※引用元
チャンネル名：ABEMA Prime #アベプラ【公式】
動画タイトル：【女性社外取締役】なぜ起用数が増えてる？30％の達成目標は？ヘアメイクや服装は大事？講座受講者と考える｜アベプラ