米6月雇用統計発表：雇用者数27万人増加も失業率4.0%に上昇、FRBの利下げに影響か

米雇用統計発表とその背景

6月7日、アメリカの雇用統計が発表されました。この統計は、多くの経済イベントの中でも特に注目を浴びるもので、今後のアメリカの金融政策への影響が大きいとされています。今回の発表により、非農業部門の雇用者数が予想を大きく上回り、27万2,000人に増加したことが明らかになりました。

失業率は前月の3.9%を上回り、4.0%に上昇しました。これにより、アメリカの労働市場が徐々に悪化していることが示唆されていますが、雇用者の数は依然として力強く伸びています。

雇用者数増加と失業率上昇の矛盾

雇用者数が増加しているにもかかわらず、失業率も上昇しているという矛盾には二つの理由が考えられます。一つ目は、移民や不法移民が統計にカウントされていない可能性です。二つ目は、副業する人たちが増えていることです。

この二つの要因が相まって、雇用者数が増えても失業者の数が減らないという現象が起こっています。また、労働参加率が62.5%と横ばいになっていることもポイントです。これはコロナ禍の影響で大きく下がった後、なかなか上昇できていないという状況を反映しています。

FRBの金融政策に対する影響

今回の雇用統計の結果、失業率は上昇し、アメリカ経済の弱さが見られる一方で、雇用者の数が増加し、賃金の上昇率も高まっています。これは、サービスインフレの高止まりを示唆しており、利下げが難しい状況を作り出しています。実際、結果が発表された直後からアメリカの金利は上昇し、ドルも買われる展開となりました。

今月のFOMC会合では、金融政策の変更は予想されていませんが、利下げの開始時期が注目されています。今回の結果を受けて、9月の利下げも難しいとの見方が増えるでしょう。

欧米のサービスインフレの高止まり

欧米では、サービスインフレの高止まりが徐々に表面化しています。この状況は簡単には収まらない性質があり、労働者が過去の賃金を取り戻す動きや労働組合との複数年契約がその要因となっています。これにより、サービスの価格が長期間にわたって押し上げられることが懸念されています。

欧州の中央銀行（ECB）やカナダの中央銀行も利下げを開始しましたが、継続的な利下げは難しいかもしれません。これらのトピックについて、YouTubeやニコニコチャンネルで詳しく解説する予定です。

視聴者の反応

視聴者の反応には様々な視点が浮かび上がりました。まず、ある視聴者は単純に「ありがとうございました」と感謝の意を示しましたが、内容に対する具体的な意見はありませんでした。一方で、「実態はパートばっかり」と述べる視聴者もおり、雇用の質に対する懐疑的な見解が見られました。また、別の視聴者は「インドはバンガロールがすごいらしい」と、インドの都市に関する意見を述べており、雇用問題だけでなく他国の経済状況にも触れるコメントがありました。さらに、「中華式統計調査」と皮肉る視聴者もおり、公式発表の信頼性に対する批判も見受けられました。このように、視聴者の反応は多岐にわたり、雇用統計の信頼性や内容に対するさまざまな感想が寄せられています。

※引用元
チャンネル名：【世界経済情報】モハPチャンネル
動画タイトル：【米国経済】米雇用統計で失業率2年ぶり高水準も雇用者数は増加！ドル高・金利上昇！